職人ホームページ3つの情報

こんにちは。今回は、建築職人としてホームページを持っている、あるいはこれから作ろうと考えている方に向けて、「絶対に載せておくべき3つの情報」についてお伝えします。

最近では、知人からの紹介や現場での繋がりだけではなく、インターネットを使って職人さんを探すお客様が増えています。特に住宅やリフォームのように「一生に一度あるかないか」の高額な買い物では、慎重に情報を集めて判断したいというのが多くのお客様の本音です。

そのため、ホームページに掲載する情報の質は非常に重要です。どれだけ技術があっても、それが伝わらなければ選んでもらえません。では、建築職人のホームページにおいて、何を載せればお客様に信頼され、問い合わせにつながるのでしょうか?今回は、特に重要な3つの情報を厳選してご紹介します。

1. 施工事例(ビフォーアフターの写真)

お客様が最も気になるのは、「どんな仕事をしてきたのか?」ということです。これまでにどんな建物を手がけ、どのような仕上がりになったのかを具体的に見せることで、安心感を与えることができます。

特に効果的なのが、ビフォーアフターの写真です。施工前の状態と施工後の変化が一目で分かるため、「こんなにきれいになるんだ!」「自分の家もこうしてもらいたい」と、お客様の想像力を刺激します。

また、以下のようなポイントも添えると、さらに信頼度が上がります。

• 施工の目的(例:築30年の木造住宅を耐震補強)

• 作業期間(例:3週間で完了)

• 工夫した点(例:住みながらのリフォームで騒音に配慮)

• お客様の声(許可が取れれば)

写真だけでなく、言葉で補足することが重要です。職人のこだわりや想いが伝わると、「この人に頼みたい」と思ってもらいやすくなります。

2. 職人のプロフィールと想い

次に大事なのが、「どんな人がやっているのか?」という情報です。

多くのお客様は、工務店や職人に対して、「腕はいいのかもしれないけど、話しにくそう」「職人気質で怖そう」というイメージを持っていることがあります。だからこそ、人柄が伝わるプロフィールを載せておくことが大切です。

例えば、以下のような内容を盛り込むとよいでしょう。

• 名前(ニックネームでも可)

• 経歴(建築歴〇年、どんな修行を積んだか)

• 得意な工事(例:古民家再生、自然素材を使った内装など)

• なぜこの仕事をしているのか(職人になったきっかけや想い)

写真も、作業中の真剣な姿と、笑顔で写っている写真の両方があると、ギャップが伝わって好印象です。

特に「仕事に対する想い」や「お客様への姿勢」は、差別化のポイントになります。価格や仕上がりだけではなく、「この人なら信頼できそうだ」と感じてもらえる文章があると、問い合わせにつながる確率がグッと上がります。

3. 対応エリア・料金の目安・問い合わせ方法

最後に忘れてはならないのが、実用的な情報です。これが不十分だと、せっかく興味を持ってくれたお客様が、問い合わせを諦めてしまうこともあります。

■ 対応エリア

「うちはどこまで対応してくれるのか?」を明記しておきましょう。たとえば「〇〇市を中心に、車で1時間以内の範囲で対応しています」など、目安があると親切です。

■ 料金の目安

「見積もり次第で変わる」とは言え、まったく情報がないとお客様は不安になります。過去の事例を参考に、「2階建ての外壁塗装:約90万円〜120万円」「6畳の和室から洋室への改装:約30万円〜」など、参考価格を載せるだけでも、検討しやすくなります。

もちろん、「現地調査・相談は無料です」と書いておくのも効果的です。

■ 問い合わせ方法

電話番号、メールアドレス、できれば問い合わせフォームも設置しておきましょう。最近ではLINEやInstagramのDMでの連絡を希望される方もいるので、そういったチャネルも用意しておくと便利です。

加えて、「問い合わせ後の流れ」も簡単に紹介すると、さらに親切です。

例:

1. お問い合わせ

2. 現地調査の日程調整

3. お見積もり

4. 契約・着工

このように書いておけば、お客様は「まずは相談だけでもいいんだ」と安心して連絡できるようになります。

おわりに

今回は、「建築職人がホームページに絶対載せるべき3つの情報」として、

1. 施工事例(ビフォーアフター)

2. 職人のプロフィールと想い

3. 対応エリア・料金・問い合わせ方法

をご紹介しました。

ホームページは、あなたの仕事ぶりや人柄を、まだ会ったことのないお客様に伝える大切な「営業マン」です。信頼感と安心感を与えることで、現場の仕事にもつながっていきます。

「技術には自信があるけど、うまく伝えるのは苦手だな」と思う方も、まずはできるところから始めてみてください。お客様は、完璧なホームページを求めているのではなく、「信頼できそう」「相談しやすそう」と感じられる情報を求めています。

あなたの技術と想いが、必要としている人にきちんと届きますように。